「牧会」(2018年4月22日週報巻頭言 牧師 藤井秀一)

Quangpraha / Pixabay

教会には「牧会」という言葉があります。

「牧会」の「牧」は牧畜からきている言葉です。

羊の群れを羊飼いが養うように、「神の言」によって人々の魂が慰められ、養われていく、

魂の配慮のことがらを「牧会」と言い表しています。

「牧会」は「神の言葉」によって人間の心、魂への配慮をすることです。

ですから心理学やカウンセリングとは違います。

「牧会」の中心には、常に神の言葉があり、神と人とのあるべき関係へと導いていくことが目的です。

それに対して、心理学やカウンセリングの中心はあくまで人間であり、神との関係は問題とされません。

さて、かつて主イエスを見捨てたうえ、3度も「あんな男を知らない」と言い放ったペトロ。

その彼の前に復活の主イエスは現れ、一言もペトロを責めることなく、

3度「わたしを愛するか」といわれたのです。

これは、ペトロへの神の赦しの言葉です。

この「神の言」によって慰めを得たペトロに、主イエスは言われます。

「わたしの羊を飼いなさい」・・・つまり「牧会」しなさいと。

罪ゆるされた者として、神の愛と赦しの言葉を語るのだと・・・

このペトロとは、罪赦されたわたしたち一人一人のことです。

関連記事

  1. 「神の国の食事会」(2016年9月11日 牧師 藤井秀一)

  2. キリスト者の自由

  3. 2023年8月27日主日礼拝ダイジェスト

  4. 互いに愛しあう私たち

  5. 生ける神に仕える

  6. 「主に従う自由を守るために」(2018年2月11日週報巻頭言…